北洋海軍 巡洋艦 超勇
The Imperial Chinese Navy ChaoYung
敵味方に分かれた姉妹
<キット解説>
SModel 「超勇・揚威」
<実艦解説>
「超勇」は1881年7月に姉妹艦「揚威」と共にイギリスのCharles Mitchell's Shipyardで竣工しました。ちなみに、ほぼ同型の「筑紫」が1882年に日本に引き渡され、日清戦争では敵味方に分かれることになります。
「超勇」は、防護巡洋艦への過渡期の艦で、舷側に3/8インチの装甲を持ち、前後に25口径25.4cm単装砲を装備しています。
1904年9月16日の黄海海戦では、単横陣をとった清国艦隊の最右翼に「揚威」とともに位置。単縦陣で前を横切る日本艦隊の集中射撃をうけ炎上。海戦開始30分後に沈みました。
<模型解説>
SModelからでたキットを、素組みで一気に作りました。
写真では見えにくいですが、前後のトーチカのような構造物の中にある25.4cm砲やマストが真鍮製です。エッチングパーツが標準装備で2隻1組ということもあり、お得感のあるキットです。
今回は、黄海海戦前の1881年ころの華やかな仕上げにしてみました。艦体はジャーマングレー、上部はホワイト。煙突・マストは、カーキでくすませたクレオス113です。
2隻セットなので、もう1隻は日本海軍の「筑紫」にでもしてみたいところです。
■「超勇」「定遠」「済遠」
1/700で北洋水師艦艇が続々と揃う時代になるとは。艦艇の発達過程にある時代の艦なので、艦艇史的にも面白いです。
■要目(1943年)
■排水量:1,380t(基)
■全長:64m
■全幅:9.75m
■出力:2800馬力
■最大速力:16.5ノット
■武装:25口径25.4cm単装砲2基、20口径12cm単装砲4基