駆逐艦ベッドフォード
U.S.S Bedford
祖国の危機に最後まで絶望せず、奮闘
<出典>
レッドサン・ブラッククロスシリーズ(小説)
<解説>
ナチスドイツによる核攻撃により混乱し、地上軍の侵攻を受けた合衆国。衝撃的に始まる「レッドサン・ブラッククロス」。本作に登場する数多くの人物・兵器の中で、一際印象に残ったのが合衆国海軍駆逐艦「ベッドフォード」とウイリアム・パトリック・ヒトラー艦長でした。
■米大西洋艦隊壊滅
「レッドサン・ブラッククロス」における1948年5月11日。ワシントンとノーフォークは、ナチス・ドイツの反応弾による攻撃で壊滅。これにより、米大西洋艦隊は大打撃を被ります。政府首脳が壊滅した混乱の中、残存の大西洋艦隊は独北米艦隊への反撃を企図。危険な程に積極的な「リターリエイト」作戦は、戦艦「コロラド」「メリーランド」に重巡4隻、駆逐艦8隻を持って、5月17日に決行されました。
■独北米艦隊
迎え撃つのは、新型のH級戦艦2隻に「ビスマルク」に、O級巡洋戦艦「バルバロッサ」を主力とする、独北米艦隊。臨時編成のため、補助艦が不足していますが強力な編成です。
■ファンディ湾海戦において独駆逐艦と反航戦を行う「ベッドフォード」
1948年5月17日、午前3時9分。
独北米艦隊に向け、米大西洋艦隊の駆逐艦隊が突撃開始。「ベッドフォード」は独駆逐艦と激しく主砲の応酬を行いながら、突撃を継続します。
■独戦艦群へ雷撃を敢行する「ベッドフォード」
独戦艦群からの熾烈な副砲の射撃を受けながらも、後方に回り込むことに成功した「ベッドフォード」。その雷撃は、旗艦「ロスバッハ」に命中します。独戦艦群の向こうには、「コロラド」級と思しき米戦艦が見えます。
■大西洋失陥
「ベッドフォード」の雷撃で混乱した独北米艦隊ですが、巡洋戦艦「バルバロッサ」の艦長レヴィンスキー大佐の機転で盛り返します。
…米大西洋艦隊の生き残りは最終的に駆逐艦2隻で、大西洋の制海権はドイツ軍のものになったのでした。
■太平洋沿岸での死闘
その後も破竹の進撃を続けるドイツ軍は、太平洋沿岸の諸都市への反応弾攻撃を実施。
この核攻撃により、被爆した人々を運ぶための15隻にも及ぶ病院船団を守る時のヒトラー艦長の台詞がしびれます。
「われわれはあきらめない。誰も見捨てない。かれらはわれわれを信じている。ならばその信頼にこたえねばならない。そう誓ったのだ。私も君も。どうだ、思い出したか?よろしい、ならば義務を果たせ」
色々戦記物を読んできましたが、ここまで燃える合衆国艦は、そうありません。
<模型解説>
以前にHPに掲載していた「ベッドフォード」が大破したため、新規に作り直して2008年6月21日に公開開始した艦です。
実世界において、「ベッドフォード」という駆逐艦は存在しません。元ネタと思しき古い映画に名があるのみです。
レッドサン・ブラッククロスシリーズには度々出てくるベッドフォードですが、艦自体の説明は少ないです。わずかに、一巻にベンソン級であること。雷装は残すが、40mm連装機銃を搭載していること。「パナマ侵攻1」において、損傷した主砲が据え付けられず、爆雷が強化されていること。などが、記載されているのみです。
そこで、PT社のDD605コールドウェルを使用し、ファンディ湾海戦時を想定して製作。
従来通りのエッチング非使用の素組みですが、幾つかデティールアップしています。
後部40ミリ機銃座の支柱追加と、20ミリ単装機銃をタミヤ「ミズーリ」の物と交換しました。
塗装は、最近の出雲艦船技研におけるメジャー22としました。すなわち、甲板はクレオス333、船体上部はクレオス308。下部はネービーブルーを明るく調色した物です。
余談ながら、実世界においてもベンソン級はソロモン海で日本軍の猛攻の矢面に立ち奮闘しています。
同時代の日本の甲型駆逐艦に比べ、武装で劣る本クラスですが居住性は良好だったようです。戦後、海自に貸与された時の乗員の話では「巡洋艦並みの居室」だったそうですから。まあ、日本の駆逐艦の居住性が劣悪すぎるという話もありますが。
■要目
■排水量:1,630t(基)
■全長:106m
■全幅:11m
■速力:35.0kt
■乗員:208名
■兵装:38口径12.7cm単装両用砲4基、40mmボフォース機関砲連装2基、20mm単装機関銃7基、53.3cm魚雷5連装発射管1基、爆雷投射機4基、投下軌条2条