駆逐艦 響

I.J.N  Hibiki
不死鳥のごとく蘇る不屈の艦


 <使用キット>
 PT社 響1945

 <実艦解説>
 「響」は、特型駆逐艦V型の一艦として1933年に竣工しました。
 高効率のボイラーによる、ボイラー数減少による一番煙突のスリム化と、大型の艦橋がV型の特徴でした。(艦橋は復元性向上のため、後に小型化)
 開戦時は、比島、ジャワ攻略に参加。
 その後、42年6月にキスカ島で爆撃を受け中破。
 44年には、高雄近海で魚雷を受け、艦首が切断寸前の大破。
 45年3月周防灘で、航空機雷により中破。
 と、まあ何度も損傷しながらも、不死鳥の如く蘇り生き残った武運艦です。ただし、輸送・護衛任務が主で華やかな海戦には、あまり参加できませんでした。「大和」の沖縄突入作戦にも参加できていませんし。 
 しかしながら、終戦まで生き残る事が出来たのは、優秀な歴代「響」乗員のおかげであるのは間違いないようです。

 <模型解説>
 T社の「響」には、設定ミスがあったため、満を持して発売されたPT社の「響」。船体の凹線による外板モールドには賛否両論ありますが、全体的にPT社らしい繊細なキットです。
 1945年3月の、第2水雷戦隊、第7駆逐隊所属時を想定して製作。

■前より
 歴戦艦なので、サビを描き加えてみました。…浮いた感じになり、印象が良くないですね(汗
 後の陽炎型等と比べると、全体的に丸みのある艦容です。











■後部より
 単装機銃の配置は、説明書に準拠。記録だと25ミリ単装8基、13ミリ単装6基なので、少々異なるかも。
 艦中央に特型特有の凹みがあるのを再現しているのは、さすがPT社という所です。

















 ■要目
 ■排水量:1,680t(基)
 ■全長:118.5m
 ■全幅:10.36m
 ■出力:50,000馬力
 ■速力:37ノット
 ■武装:12.7センチ連装砲2基、25ミリ機銃3連装4基、同連装1基、同単装8基、13ミリ単装6基、61センチ3連装魚雷発射管3基

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