装甲艦リュッツオー
K.M.S PanzerShiffe Lutzow
新生ドイツ海軍を見守った小柄な姉
<キットについて>
F社のキット(特典無し)を使用。
1/700のインジェクション模型としては、最大の船体の反り上がりが起きる模型として有名(?)でしたが、今回使用した模型では反り上がりが全く無しでした。
小パーツ等問題はありますが価格も安く、素組みでも水準の出来が楽しめます。最近は、エッチング付きの物が出ています。
<模型製作に関して>
艦船模型スペシャル5のアドミラル・シェーアの大戦後期の作例に惹かれて、製作開始。
バレンツ海海戦や、ダンティヒ撤退戦に参加した晩年を想定して作製。武装、迷彩は多分に推定です。
延長されたファンネルキャプは、廃艦にしたZ級から流用。マストは、同じく廃艦にしたアドミラル・シェーアから。武装等は、PTのビスマルクのパーツを使用。
前甲板と艦体のすり合わせは良くないので、レジンを充填して隙間を塞ぎました。
迷彩は、ライトグレー(324)に日軍艦色でストライブをマスキングして塗装。
艦橋などの甲板はマガホニーだったという説を採用して、ウッドブラウンで塗装。
マスキングに時間がかかった以外は、すんなりと作製できました。
<実艦について>
ベルサイユ条約で軍備を制限されたドイツが、条約を逆手にとって建造した艦。
自分より砲力の強い戦艦からは速力の優位を活かし、逆に足が速い敵巡洋艦に対しては砲力で圧倒するコンセプトで作られました。
登場時、ドイツは新艦種「装甲艦(PanzerShiffe)」に分類し、イギリスは「ポケット戦艦」と呼び警戒しました。前述のコンセプトのため、既存の艦種では対抗できないと思ったからです。
■「リュッツオー」と「ブレムゼ」
「ブレムゼ」の機関は、後に「リュッツオー」で使うための物でした。