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潜航輸送艇 まるゆ(ゆ1&ゆ1001)

I.J.A maru-yu
陸軍が独自に建造・運用した潜水艦



ゆ1号艇(1/350,奥)、ゆ1001号艇(1/700,手前)

 <使用キット>
 F社 [まるゆ]ゆ1号艇

 <実艦解説>
 「まるゆ」は、日本陸軍が建造した、輸送用の潜水艦です。
 ガダルカナル島の戦いから、敵中の弧島への補給の必要性を認識した陸軍は、強行輸送用の艦艇を計画します。当時、海軍が潜水艦による輸送である程度の成功を収めていた事から、潜水可能な輸送用艦艇が特に要求されました。。
 海軍も、輸送用の潜水艦の丁型やハ101級の建造に着手しており、コレを陸軍でも使用する計画もありました。しかし、陸海軍間の軋轢から、陸軍が独自開発する潜水艦の開発がスタートしていまいます。この喜劇じみた悲劇の産物が「まるゆ」です。
 造船所が海軍艦艇と戦時標準船の建造で手一杯なため、機関車を作っていた日立製作所等に建造が依頼されます。
 
 ■「まるゆ」の運用思想
 「まるゆ」は、海軍の通常の伊号潜水艦と違い、輸送が主任務。
 そのため、敵の目がある昼は海底に沈座。夜に浮上して航行するものとされ、急速潜航は考慮されませんでした。
 また、潜航した場合の航行距離も微速2ノットで6時間と短く、最大速力も4ノットと低速でした。
 
 ■構造
  艦首より、電池室兼居住室、船倉、発令室、船倉、機械室。
 模型なので、配管等がありませんが、極めて狭いです。乗員の方が甲板上で食事をしている写真もあり、艦内は食事をするのも不自由な程狭かったようです。
 ただし、南方での使用が前提だったので、艦首に通風・冷房装置が装備されていました。
 また、ブロック工法が採用され、量産性も高く、それなりに優秀な設計でした。日本潜水艦としては、珍しい半複殻式の船体のため、独特な艦容です。



 ■ゆ1号〜3号艇の最後
 ゆ1号〜3号艇は、昭和19年5月に比島に派遣されます。そして、11月に決戦が行われていたレイテへの輸送作戦に投入されます。
 各艇とも故障に悩まされ、2号艇のみがレイテ島に出動。しかし、到着直前に米駆逐艦4隻に捕捉され、壮烈な砲撃戦の末に撃沈されます。
 残った二隻も、昭和20年1月に空襲で失われています。

 

 <模型解説>
 初回限定版の、1/700「まるゆ」付きを購入し組み立てました。透明船体や、エッチングも付いています。
 せっかく、艦内が再現できるので、艦内から組み立て開始。少々艦内パーツが少なく寂しいですが、内殻まで再現されているのは面白いです。
 後部の船倉ハッチを開状態にし、艦内を見えるようにしてみました。
 艦内は、艦体より明るめのグレーにしましたが、あまり違わないですね。
 甲板は、写真と当時の戦況から、暗いグレー(ジャーマングレーとダークアースの混色)で塗装しました。

 1/700の方は、後期生産型の「ゆ1001号」にしてみました。艦橋の形状が違います。…本来なら、後部に13ミリ双連機銃の銃座があるのですが、省略されています。
 

 ■前方より
 後部にスクリューガードが無い代わりに、前部に潜舵の保護具がある、変わった艦容です。











 ■後方より
 艦内が透けて見える仕様です。また、後部船倉ハッチは開状態としてあります。



















 ■1/700での、他艦との比較
 伊58、UZC型との比較です。
 本当に「まるゆ」は小さいです。









 ■要目
 ■排水量:273t(水上)、346t(水中)
 ■全長:41,25m
 ■全幅:3,9m
 ■出力:400馬力
 ■速力:9,6ノット(水上)、4,0ノット(水中)
 ■乗員:25名
 ■武装:九八式37ミリ戦車砲1門、13ミリ機銃1門
 ■搭載能力:24トンまたは、武装兵22名

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