高速戦闘支援艦 シャマル
K.M.S shamal
後方支援のエキスパートの湖の騎士
※本艦と同一世界観の戦艦「デアフリンガー/ザフィーラ」が、みそろく様運営の「ダイヤモンドハーバー」にて公開中です。
<使用キット>
A社千代田
F社ドイッチュランド
<設定>
早くから、水上機戦力の整備に熱心だった日本帝国海軍。本格的な水上機母艦として最初に建造されたのが、千歳型一番艦千歳である。24機もの水上機運用能力と、高速給油艦として重油2,750tを他艦に補給できる能力を持つ有力な艦であった。
この事から、二次大戦勃発に伴い編成された遣欧艦隊の一艦に編入される。二番艦の千代田と違い、最高機密兵器たる甲標的の搭載工事を行っていなかったことも一因と思われる。その優秀な能力により、対潜作戦で威力を発揮し始めた矢先に起きたのが「ビスマルク追撃戦」である。
H部隊を援護するため、出撃した際にスツーカの急降下爆撃を受けて大破。辛うじて英本土に辿り着くも、艦上構造物の損傷が酷く放棄される。残った乗員も、他艦への補充要員とされてしまい、英本土陥落時に取り残されてしまう。
そして、進駐してきたドイツ軍により鹵獲され調査が始まる。同様の艦種が無いドイツ海軍は、当初困惑。
ドイツ海軍も艦載水上機として、アラドAr196を保有するもの大規模な運用は経験が無いためである。
そこで注目されたのが、重油補給能力に、広い艦内格納庫、そこそこの高速力。これを当時問題となっていた、通商破壊艦への補給艦として活用できないか?
従来、補給艦はいかに高速とはいえ民間船からの転用船のみで、敵艦に見つかった場合の生残性が低かったのである。
ドイツ本国に回航された「千歳」は、暫定的に「シャマル」と名づけられ改装が始まる。
大破していた艦橋は、ドイツ式に。ディーゼル機関も、本場ドイツの物に換装。
重油搭載量も3400tに増大。
画期的なのは、中央部に新設された電信・修理・医療設備である。
■中央構造物
三階建てであり、上部にレーダーアンテナとを兼ねる通信アンテナがある。
レーダーは本来陸上用の大型対空レーダーであるが、対艦探知も可能。また、高性能の通信設備により敵艦の発する電波を正確に捉える。強力な妨害電波により、周辺海域に「結界を張ったような」電波管制を行うこともできた。
簡易修理工場を備え、僚艦の簡単な修理も可能。
さらに、医療設備も充実。外科・内科を筆頭に、神経科や歯科など長期航海する通商破壊艦乗員のための設備を搭載している。
後部甲板は、当時試験運用が開始された回転翼機Flettner Fl282 Kolibriの運用のためと、曳航作業甲板としてフラットにされた。
また、いざという時のために55口径15.0センチ連装砲を2基装備。
艦橋上には、新型対艦レーダーが試験的に配置。
こうして、以前よりも「グラマラスで帽子を被ったような」艦容になったのである。
整備なった後は、高速戦闘支援艦という新艦種に登録され「シャマル」と正式に命名される。
■運用実績
その強力な電子装備と補給能力により、通商破壊艦へのサポートに活躍。
「ヴォルケン」戦隊に配置後は、「大喰らいの」僚艦への補給に修理。攻撃目標の捜索は、僚艦や搭載機を使った電波三角評定を得意とし、その様子は「ペンデュラム(振り子)」を使っているようだと言われる。
ただし、余談ながら糧食の補給に関しては「味が良くない…というか外れがある」との事である。
<模型解説>
アニメ「リリカルなのは」を元ネタにした「守護騎士」艦隊の補給・電子戦担当です。
当初は、タンカーか貨物船を改造して電子戦能力を付与しようと思ったいました。しかし、千歳型の重油補給能力を知り変更しました。
間違って甲標的母艦「千代田」を買ったため、「千歳」にするために艦尾やパーツのすり合わせに一苦労しました。…さすがに大和型に匹敵する機密兵器が鹵獲される事は無いはずなので。
艦橋は、まんまドイッチュランドです。
煙突周りや、中央構造物は廃艦にしたZ級と大淀から。マストはソブレメンヌイの余りです。
塗装は、ドイツが捕獲運用した敷設艦「ブルンマー」を参考にしました。
■正面より
軽巡のような艦容になったと思います。
■後方より
思いつきで、後部はフラットにしました。
■要目
■排水量:13,000t(基準)(改装完成時)
■全長:192,5m
■全幅:18.8m
■出力:59,000馬力(改装完成時)
■最大速力:28ノット
■搭載機:水上機8機。他に回転翼機Flettner Fl282 Kolibriを4機程度運用可能。
■武装:55口径15cm連装砲2基、、65口径10.5cm連装砲2基、37ミリ対空砲8門、20ミリ対空砲20門